惣仏?仏様?

惣仏の扱い方について説明します

ある日のお葬式にて

湖北地方(長浜市・米原市)においてご寺院からお葬式用の仏様(惣仏)をお借りしお葬式で用いる事があります。惣仏の扱いについて浅野君がベテランスタッフ角田さんに質問しているようです。

浅野

先輩、今回のお葬式で喪主様が“惣仏さん”をお寺から預かることになったんですが、私から喪主様にどんなアドバイスをすればいいでしょうか?

角田

いい質問だね。まず、惣仏さんっていうのは阿弥陀如来の絵像が描かれた掛け軸で、信仰の対象としてとても大切なものなんだ。そのことを喪主様にも丁寧に伝えるといいよ。

浅野

なるほど、惣仏さんの意味と大切さをしっかり説明するんですね。他に気をつける点はありますか?

角田

うん。基本的に喪主様と親族の方1名が一緒にお寺に向かうんだ。喪主様が惣仏さんを持って、もう1人の親族の方が補佐役として、扉の開閉や車の運転を担当する流れなんだ。

浅野

補佐役としての役割についても親族の方に説明した方がよさそうですね。惣仏さんの扱いで特に重要なポイントはありますか?

角田

ポイントは惣仏さんを運ぶ際に、必ず目線の位置より高く持つように伝えてあげて。これも大事なマナーだから、丁寧にお願いするといい。

浅野

なるほど、目線よりも高く持つことですね。この湖北地方の風習の意味も含めてお伝えしようと思います。アドバイスありがとうございました!

惣仏の扱いまとめ

  1. 惣仏とは

    阿弥陀如来の絵像が描かれた掛け軸で、信仰の対象として非常に大切にされるものです。
  2. お迎えの役割分担

    基本的に喪主様と親族の方1名でお寺に向かいます。喪主様が惣仏を持ち、もう1人の親族の方が補佐役として、扉の開閉や車の運転を担当します。
  3. 惣仏の持ち方

    惣仏は目線の位置より高く持つようにしてください。惣仏に敬意を払う意味があり、丁寧に扱う事が重要なマナーです。
  4. 湖北地方の風習の説明

    湖北地方(長浜市・米原市)では、お寺から惣仏をお預かりしてお葬式を行う風習があり、心を込めて送迎しましょう。
惣仏の持ち方
惣仏の持ち方

喪主様が惣仏を持ちます。移動する際は目線より高い位置に惣仏を持ちます。

補佐役
補佐役

補佐役として親族様に一人ついて頂き扉の開け閉めをして頂きます。二人一組で行動していただきます。

惣仏について

中世の日本では、村落共同体の自治組織として「惣(そう)」が成立し、寺院を中心とした自治の中で、仏様を共同で管理していました。現在の惣仏は、この組織において村が管理していた仏様を葬儀に用いた名残とされています。
葬儀の際には、惣(村)で管理している仏様に対して、管理費としてお礼を渡すことが一般的です。

浅野

お寺によっては惣仏がない場合もありますよね。その場合どうしたらよいですか?

角田

ご安心ください!惣仏がない場合はソニアホールでお貸ししております。一部のホールでは有料のところもあるようですがソニアホールでは無料で貸し出ししております。