お亡くなり直後のお仏壇の飾り方


お亡くなり直後によくある場面です
ご家族の方がお亡くなりになり、病院からご自宅へお帰りになった際、枕経を終えられたご僧侶に「お仏壇の飾り方をお葬式用に直してください」と言われる事があります。

この度は心よりお悔やみ申し上げます。ご家族皆様、お疲れのことと思います。

ご縁さんにお仏壇の飾り方をお葬式用に直すように言われたのですが・・・

お仏壇の準備ですね。真宗大谷派の飾り方で、特に滋賀県の湖北地方で一般的な飾り方がありますので、ご説明させていただきます。


まずはお仏壇の仏具の名前から説明します。
①内敷(うちしき)・りん台
②花立て(はなたて)
③瓔珞(ようらく)
④仏飯(ぶっぱん)

両脇にある飾りは③瓔珞(ようらく)というのですね

はい、お仏壇を美しく装飾するとともに、魔除けの役割も果たす意味があるそうですよ

まず、①内敷(うちしき)、おりんの台を白いものに交換しましょう。これは、ご仏前でご家族様が心を清め、故人を送るためのものです。白い内敷が無い場合、裏返して使用しても大丈夫です。また、白いおりんの台が無い場合白い布でりん台を包んで使用してもOKです。
次に、②花立てには無色の葉物(チシャカケか樒)を立てます。チシャカケ・樒は、仏事に使われる植物で、邪気を払う力があるとされています。ソニアホールでは寝台の時にスタッフが樒をお持ちしますのでそのまま花立てに立ててください。
そして、③瓔珞(ようらく)ですが、これは外すのが一般的です。ただし、取り外しが難しい場合は、そのままでも構いません。
ご本尊の前にごはん、④仏飯をお供えします。
最後に、中陰中、つまり満中陰までお仏壇の⑤扉は開けたままにしておきましょう。

ご飯、急いでたかなきゃ(汗)

④仏飯はすぐにではなく、朝にお供えすれば大丈夫ですよ


いろいろと詳しく教えていただき、ありがとうございます。

今回ご紹介した飾り方は、長浜市や米原市など、湖北地域で多く見られる一般的な飾り方です。地域やご家庭によって、少し異なる場合もあります。
まとめ
- ①打敷(うちしき)・りん台は白いものに交換します。白い内敷が無い場合は内敷を裏返して使用。またりん台は白い布で包んでもOK
- ②花立てには、無色の葉物、チシャカケか樒を立てる(樒はソニアホールが用意したものを使用してください)
- ③瓔珞(ようらく)は通常外しますが、取り外しが難しい場合はそのままでも構いません。
- ④仏飯は、朝にお供えすれば大丈夫です。
- ⑤仏壇の扉は、満中陰(四十九日)が終わるまで開けたままにしておきます。
角田
カクタ
居住地:長浜市
葬祭ディレクター1級 | 経験20年
20年以上にわたり、葬儀の現場で経験を積み、数々のご家族のお葬式をサポート。葬祭ディレクター1級を取得し、お客様のご希望に寄り添ったサービスを提供することをモットーにしている。辰年生まれ。
