「ありがとう俳句」コンテスト多数のご応募ありがとうございました!
2025年8月1日(金)から9月30日(火)まで作品を募集しました「帰ってきた『ありがとう俳句』コンテスト」に、一般の部・こどもの部あわせて1,408句もの心温まる俳句をご応募いただきました。全国各地より、たくさんの「ありがとう」の気持ちが込められた作品をお寄せいただき、誠にありがとうございます!
皆さまの期待に応えての復活開催となりましたが、これほど多くのご応募をいただき、スタッフ一同、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。
現在、特別選考委員の**かーりー先生(仮屋賢一先生)**に、全ての作品を丁寧に審査していただいております。
応募数1,408句の中から、特賞・大賞に輝く作品は一体どれになるのでしょうか? 俳句と音楽、二つの才能を持つかーりー先生による選評とあわせて、結果発表をどうぞお楽しみに!
厳正な審査を経て、入賞作品の発表は2025年11月中旬を予定しております。
発表は、ソニアホール長浜の公式ホームページ、LINE公式アカウント、およびソニアホール館内にて行います。
ご応募いただいた皆さま、いましばらくお待ちくださいませ。
ご応募いただいた皆さまの「ありがとう」の想いを共有させていただくため、全ての作品を公開いたします。
🌻 一般の部
俳句① | 俳句② |
灼熱日おばちゃん元気?ありがとう | リハの朝麦茶の差し入れ感謝なり |
さりげなく 差し出す傘に 虹さして | |
ママのこと かわいいと言う 七歳児 | いつまでも 変わらぬ気持ち 愛してる |
梅干しの 罠を仕込んだ 母ありがと | 満充電 お前のおかげ 明日も行く |
ありがとう 大病乗り越え 過ごす夏 | ありがとう 愛車守りし 梅雨空のもと |
初鳴きに 即ツッコミの 大爆笑 | 歓迎会 酔っておぶられ 無事帰還 |
ありがとう 照れ隠しで言う 蟻が十 | ありがとう その一言が 言えぬ春 |
童女よりおむすび受くる夏遍路 | 少女より席を譲られ半夏生 |
父母兄姉みおくる末子夕花野 | わがままも許す母親や秋彼岸 |
夏の月 止まった時計と 晩酌し | 初詣 言えぬ感謝を 神様に |
変人か 我ありがとう 病なし | 眼で合図 嫁ありがとう 伝心す |
一輪の花に添えたるありがとう | さようなら言う代わりにもありがとう |
老いの鴛取り柄のなきが幸いに | 蟻地獄避けて目出度き平社員 |
ありがとう旅立つ瞳に桜の涙 | |
夏座敷 ぎこちぬ間にも じいじのまなざし | 餅祝ひ 手を添えくれし ばあばの笑顔 |
扇風機 回る部屋には 母の愛 | |
届くかな 春一番に 想いのせ | 在りし日に 想い巡らず 寝正月 |
墓参り 心の手紙 ありがとう | ありがとう 何時までたっても 夏の空 |
母の声 風鈴の音に 懐かしむ | 友と食む 西瓜の甘さ 忘れまじ |
ありがとう染み皺弛みも囲炉裏端 | ありがとう染み皺弛みも秋霜よ |
草いきれ 叱ってくれし 祖父の声 | 味噌の香や 包丁の音 母ひとり |
ひまわりの ような笑顔に 救われぬ | 新茶汲む 祖母の手もとに ぬくもりを |
ありがとう お陰で乗り越え られました | 気遣いの 態度に涙 嬉し泣き |
天気雨 傘無く借りて 虹の空 | 大晦日 家族団らん 寺の鐘 |
毎日を感謝 暮らして行くと 幸せになる | 日本の暮らし 世代が変わった 節約生活に |
喜寿祝い 鰻振舞い祖母涙 | 初節句 初孫抱いて騒ぐ父 |
素麺に 追加で一品 腹いっぱい | 蝉時雨 かき消す声の 「ありがとう」 |
泣きっ面 助けてくれた 神無月 | 車椅子 卒業できた 春の空 |
手提げいま 空の軽さの 冬日和 | 綿毛舞い 庭に微熱の 日の名残り |
ふくよかな 卵の味に 母ひとり | 転びたる 膝にひかる 友の空 |
晒したる変な前髪泣きたいよそれでも貴方は褒めてくれるね | かなし君歩道橋さえランウェイにたった5秒で幸せ渡る |
君の手に 桜ひとひら プレゼント | |
桜咲き 君の笑顔に 春の光 | 夕月夜 胸の奥にて 静かなる |
ありがとう春夏秋冬母の愛 | |
健康に 育ってくれたと 感謝する | 見守り隊 お帰りなさい ホッとする |
粉雪を 窓辺から見る 父見舞う | |
迷いごと友に聞かせて寝待月 | 長年のわがまま許せ菫草 |
甲子園 悔し涙も 青い春 | |
蚊に刺され 手をたたく君 ナイスプレイ! | おでん鍋 タマゴゆずって ありがとう |
夏の夜に 歩いてくれて ありがとう | 我が息子 ひまわりよりも 超えてった |
人混みも 心が和む 夏祭り | 猛暑増え 有り難み知る 春と夏 |
夏野菜 ちぎり集めて すっと母 | |
成長を見守る親に桜咲く | 親が子に感謝の言葉新年に |
入社式笑顔の食卓赤飯の輪 | お弁当カイロ添えての温もりか |
母来たり とたんに私も 夏休み | 転んだら 両手に経験 つかみとる |
雪景色 私におしろい ありがとう | 春風に 明るい未来 ポジティブへ |
春秋を 共に過ごせし 幕下りん | 冬の谷 引き上げられし 今平和 |
身に入むや無くして気づくありがたみ | |
部活から 帰って母の かき氷 | 帰省時に 母が差し出す レモン水 |
迎え火に指折り待つは亡き母と | 向日葵と子ども笑顔の背比べ |
檸檬サワー夫が作るルーティーン | つつがなき日々夫婦の冷し酒 |
ひもとけば 郷は日本の 梨歴史 | 目が合うと 去るクマに謝意 残り雪 |
さずかれる 孫の報せや 冬ぬくし | 初盆の 母に告げたる 家終い |
里帰り 今の幸せ 有り難う | 初盆に 仏壇参り 元気です |
遠花火縁台将棋父とさす | 焼き芋やカイロがわりに持たす母 |
あの頃の安酒を手に墓参り | 早逝の友と語った駅は秋 |
患者の 気持ちガンガン わかる雁 | |
新米を多々の人の手思い食む | |
猛暑やし帰らんでええ父の嘘 | 夏燕子育て指南妻に乞う |
父の日や父無き我にもプレゼント | 祥月の母に供える梅一輪 |
ふるさとで 母と待ってた 柿すだれ | 夏野菜 早朝母の 野良姿 |
よかよかたい大きゅうなって七五三 | 手を取りて互い励ます老い桜 |
炎暑に墓に埋まる婆感謝を | 夏深しされど母への愛深し |
母焼きしプリンの甘さ受験果つ | 夫へ礼言えず藤の実ぶら下がる |
ありがとう つたえたくてネ 椿餅 | おおきにと アイスコーヒーだけですか |
汗ぬぐう タオル受け取る 小さな手 | |
じいちゃんの 思い出詰まる 油蝉 | 爺の世に 感謝を送る 冬の月 |
ありがとう僕へ繋がる生御魂 | 心臓のビートに感謝春の川 |
祖母の爪黒し勤労感謝の日 | やることのなき母の日の母の顔 |
光る風優先席の譲り合い | |
賢治忌や 雨ニモマケズ 生きており | |
夕立や 君の肩寄る 小さき傘 | 初しぐれ 君の言葉が 背中押す |
母の日も母の居りたる厨かな | 母の日に母とゐられることを謝す |
思い出は泣き笑いあり水遊び | 布団干す妻の両腕太きこと |
子の為に働き詰めの母の汗 | |
里帰り孫の顔見せ親孝行 | 雨宿り父の傘待つ夏の夕 |
惜別の雨に咲きたるカスミソウ | |
愛犬の温もり遺る古毛布 | |
時雨夜 相合傘で 身を寄せて | 夕凪の 君の素顔が 嬉しいな |
雨上がり濃き新緑にありがとう | ありがとう重き稲穂の腰低き |
新盆に供うガーベラ ピンク色 | 友来る 笑顔で眠る春の通夜 |
父の日や父とお酒をじつくりと | 母の日や母と再びスイーツを |
木洩れ日で墓石磨く我が娘 | 入院前妻と語らう夏の宵 |
手袋や 変わらず明るい 友の声 | 湯婆(たんぽ)哉 心の底から 母の愛 |
愛猫の 最期ひと鳴き 夜明けまえ | |
我が息子うっかり供花母の日に | |
ばら贈る 母への感謝 美しく | 亡き母へ そっと供える カーネーション |
被災者や 一言感謝 春の海 | 障害に 深きお礼や 添える花 |
連れた子に連れられ憩う春の野に | 審判の右手平らに夏続く |
蝉の頃 やっと産まれた 子宝よ | 40歳 亡き母私を 産んだ冬 |
「無理するな」高齢者から夏見舞い | 母の日の息子のようなテディベア |
初盆や 母の十八番の ラタトゥイユ | 春疾風 退職の彼の 背を押す手 |
お母さん 踵を返す 白い息 | |
jkの孫に引かれる手に桜 | |
春うらら 褒めて育てた 母が逝く | ライバルに 火を着けられた 寒げいこ |
凍星や右手に父のパスケース | 梅芽吹く庭に亡父の笑みもまた |
泥水を浴びせた友に萩手向く | 道連れの五十余年や敬老日 |
異国から介護の仕事日輪草 | 恋終わり膝に差し来る月灯り |
思い出は 永遠に咲く 桜(はな)のよう | 面影を こころに抱き 天の川 |
息子からはにかみながら八本の薔薇 | 母に似た霞草を差し出して |
コツコツと 働く母へ カーネーション | 心憂し 初めて供えた カーネーション |
春霞 遠くの母に ありがとう | 湯豆腐に そっと手を添え 母の味 |
父想い庭の木見上げる花冷えの | 初感謝初東雲のお年玉 |
ありがとう 梅雨の恵みに 一礼し | 満開の 桜並木に ありがとう |
母の手の 灰汁と蕗煮の 翡翠色 | |
体育の日 誓って二人 五十年 | 夏旅行 帽子を縫って くれたね |
片手上げハザード二回星月夜 | ありがとう料理洗濯涼し風 |
草の花いきたくないのしにたいの | 夕焼や匙へのせたるソフト食 |
孫たちが送ってくれる春がいい | 莢かなり濃く生きたから有難う |
母の笑み 朧月夜に 浮かびけり | 秋風に 母と見上げる 紅葉かな |
バレンタイン夫(つま)に感謝のチョコ贈る | 涙する卒業式の日の恩師 |
除夜の湯や生きてなんとか伸ばす四肢 | ようやっと夫婦を悟る夜半の春 |
父母の愛 改め感謝 送り火に | 精霊舟 ありがとう乗せて 流しけり |
母の手に 包まれ眠る 春の夜 | 桜咲く 言えぬ想いを 手紙にて |
蝉の声 わが家を励ます 魔法使い | 夏空を 仰いでしばし 幸せ感謝 |
秋深しカミナリ親父の骨ひろう | 母になる前の母知る星月夜 |
メイドインあなたのわたし春の宵 | 行く春や遺骨と心軽くなる |
ただ見てた 見ていてくれた 我がおやじ | |
春うらら 母のぬくもり 今も胸 | 花吹雪 笑い合えたね あの日々に |
新米の 香りに浮かぶ 母の顔 | |
つたなくも とどけハートの 紫陽花へ | 夏めく日 ママにひとつの ないしょ音(おと) |
菜の花や 祖母のまなざし 風にある | |
同じ話 百回目でも 笑うプロ | 無言でも ごはん作って ありがとう |
入梅が来るか来ると待ちのぞみ、めぐみの時期には稲育つ | 紺碧の空を眺めて、飛行機雲、今日もお勤め有難う |
夕焼けに 祖母の手料理 思い出す | 桜の木 言葉に宿る 温かさ |
子どもたち いつも笑いを ありがとう | |
感謝する 心が溶けて 春になる | ありがとう 生きてよかった 年の暮れ |
ありがとう ごめんに代えて 滑ってく | ありがとう 予知夢と啓示と あと幾度 |
ありがとう いつも心に 涼風の | |
初盆に思い出分け合う里帰り | 初夏の風伝えておくれありがとう |
母の手に ぬくもり残る 春の風 | 友の声 背中押されて 秋の空 |
流れ星ぎゅっとしぎゅっと返される | 予定日に生まれすくすく夏の雲 |
巣立つ日に 掃除用品で 掃除した | 回ってる 地球でどうも 今してる |
ありがとう かえす言の葉 ありがとう | |
梅雨空に 傘を貸してくれる ありがとう | 墓参り 同行してくれる 我が愛妻 |
定年を 迎え家族に ありがとう | |
新米が 届く喜び 噛みしめる | |
ありがとう こんなところに投げ込んで 疲れたよ | |
珊瑚の如き亡き祖父の遺骨かな | 貴女想いて敬礼や流れ星 |
水遊び 見守る母に ありがとう | 西瓜切る 手早き母に ありがとう |
春うらら 母の手料理 沁みる味 | 夏の雲 祖父の背中に 学びあり |
手を取りて共に八十路や遠花火 | 三人の吾子は元気だ天高し |
遠くても 心はずっと そばにいる | 子の寝顔 帰る理由が ここにある |
ぶつかって 黙る食卓 味が沁む | いいすぎた でも温かい 白ごはん |
目が覚めて 朝陽登るよ ありがとう | |
た | 夏草や 晩夏の気配 蝉の声 |
桃を切る 子の歓声に 母の笑み | そうめんを みんなで食べる 喜びよ |
朝露に やればできると 背押され | |
開ボタン そっと長押し 夏の雨 | 風鈴の 音色涼しや お中元 |
鶯の声の読経や義弟逝く | 父の星近く大きく冬銀河 |
夕立や 傘差し寄せる 友の笑み | 秋晴れや 聞こえぬ母へ 「ありがとう」 |
ただいまに 変わらぬ笑顔 父の顔 | 小鳥来て 縁側語る 祖父母かな |
ありがとう 晩秋迎えて 言える日々 | 木の葉に 心を乗せて 春の風 |
新年度 感謝の気持ち 忘れない | |
春うら家族揃って嘘をつく | ごめんねと素直に言える雪景色 |
春光や 母のしわ手に 礼を置く | 雪解けて あなたの言葉 道となる |
菊の花故人を悼み追悼す | |
金木犀今年も一緒に匂えたね | 潮風に今年も心が踊ってる |
出会つてくれた五月の君に感謝 | ありがとう手話で言い合う卒業日 |
父の眼に 映る娘も 知らぬ夏 | |
思い出す 秋雲をみて 小さな手 母にしてくれ ありがとう | |
すもも染む 手籠のかげに 影一つ | |
積乱雲 あわてて帰る 傘借りて | |
白雨去り 肩の雫に 知る思ひ | 師の懐炉 祈りのかたちに 握りしめ |
天地人みなに生かされ古希の秋 | |
あの傘でゲリラ豪雨を乗りきれた | 何気なく甘いバニラで恋心 |
『 晩飯の誘い稲架掛け越しに聞き 』 | |
春光に 笑顔あふれる 君ありがとう | 雪明かり 手を差し伸べて くれし友よ |
新盆で 祖母の紬に 袖通す | 蓮根と 杏仁豆腐で 咳治す |
ありがとう 感謝の気持ち 忘れない | |
新米の 湯気に混じった 祖母の声 | 祖父習い 手に泥つけて 春の風 |
ありがとう その一言で 頑張れる | ありがとう 素敵な言葉 こちらこそ |
夏の月 ただいまと言い 香やさし | |
恋産まれ 千秋楽の 悲劇かな | 感謝知る 助言貰いし 雀の子 |
盆の月 先祖に感謝 ありがとう | 暑き日に すいかを食べた ありがとう |
お歳暮に、思いをこめて、ありがとう | 満開の、桜を今年も、ありがとう |
酷暑の夕 シワと汗見て ありがとう | 我が友へ 感謝感謝の おじぎ草 |
笑い声 未来を照らす 夏の風 | あたたかき 手のぬくもりや 春の雨 |
涼風を団扇であおぐ小さな手 | 自炊して母に感謝す新生活 |
賀状には 感謝の気持ち 心度七 | 熱燗で 妻へのお酌 五年ぶり |
子の笑顔 心が弾む 夏の揚げ物 | 汗拭い 子のお尻拭く 夫のお尻 |
真がなしき道連れひとり雪兎 | 涼しさや涙を舐めてくれた猫 |
孫が来る 笑顔で盆休 大掃除 | 坂道を 孫の手を引き 墓参り |
ありがとう雨で流れた家の前 | そつぎょう後初めてわかるありがとう |
ありがたう仕事終はりに飲むココア | 母の味ゆくり噛みしめ蕪蒸 |
師よ今日はご馳走します薬喰 | 野良仕事終えたる妻へ注ぐ麦酒 |
いなり寿司 また食べたいな あの味を | 君たちの 産声聞いて 歓喜した |
夏休み 子どもと過ごせて 幸せだ | ママ好きよ その一言で 癒される |
花冷に伝うぬくもり僕からも | 君の声例ふは一つ朝月夜 |
渡辺理恵先生わたしのことを良く覚えていますか | お母さん毎日おいしいお料理ありがとうございます |
流れ星 笑顔で語る 母の顔 | シャボン玉 いつまでもつか ありがとう |
桜舞う 浮かぶ恩師へ ありがとう | |
家事担ふ妻に勤労感謝の日 | 母の日の花にカードを添へにけり |
アイスクリーム 食べる時間を ありがとう | |
夕立や 迎えに来たる 子の笑顔 | 虫の声 聞きつつ笑顔 交わす日々 |
梔子の花や妻への感謝状 | 吾亦紅恋文にして遺す父 |
ありがとう 新学期の朝 君の笑み | |
母の日に そっと寄り添う 介護の手 | 墓参り 墓石に手添え 感謝のべ |
春雨や 傘を差し出す 君の手に | 花火見て 肩寄せ合えば ありがとう |
注意され 悔しさ抱えて 春笑う | 厳しさで 私を磨いた 夏の日に |
ありがとう一言で足る桜咲く | 思い出が溢れる母の日に感謝 |
桜の日 去り行く校舎に 祈り添う | 感嘆と 手向ける師への スイートピー |
春眠や妻の労をねぎらいて | 端午の日生まれてくれてありがとう |
お気持ちを震え読み上げ冬の部屋 | 親のため酷暑の中に労に行く |
受験生 弁当から聞ゆ 応援歌 | |
夏休み 孫とお風呂が 楽しみね | |
母の日や 母の存在 偉大なり | 夏休み 家事を手伝い 慈雨反哺 |
持たされた 祖母のマフラー 口隠す | バッテリー 元気をくれる 炎暑の日 |
桜咲く あなたの笑顔に 春の風 | 新緑や 共に歩む 夏の道 |
炎天下 父の説教 愛故に | 暮の春 猫の寝顔に 救われし |
夏休み 不慣れな父の 昼ごはん | |
母の漬けし最後の梅酒のみほしつ | アンパンマンの絵本くたくた晩夏光 |
暑し中畑の野菜を掘り渡し | 要らぬ言ふ我金渡し夏帰省 |
蝉しぐれ 小さき手あわせ ぬくもりぬ | 抱きしめて 春光背に 歩みゆく |
母の日に 包まれ寄り添い ありがとう | 五月晴れ 還暦祝う 妻に愛 |
初春や祝う日過ぎて犬が逝き | 夏祭り迎えの息子飲まず食わず |
うち偲ぶ 総て尊し 春うらら | 病む吾の 初診寄り添ふ 母温し |
雪解けや 父の小言も ありがとう | 向日葵に 負けじと笑う 母の皺 |
壊れても 生き返る自分に ありがとう | 朝起きて 生きてる自分に ありがとう |
クリスマス俺には祖母が母なんや | |
母の日の花籠めける車椅子 | |
卵焼き母に感謝の春ウララ | 春愁のいつも味方のお母さん |
うまいなあ 知らず知らずに 妻の味 | |
茗荷の子 やっと受け入れ 親孝行 | 先生の 紡ぐ言葉は 天の川 |
終戦日母の作れるすいとん汁 | 早苗饗「さなぶり」に明け方動く母の影 |
ありがとう 迷惑かけてごめんね お母さん | 気が滅入ると 家から連れ出し まじありがとう |
門出には 母うめつくす カスミソウ | 父の日は いつも忘れて 「ありがとう」 |
亡き後もレシピは残りすいかのソルベ | |
ありがとう飛び交う家はあたたかい | 正直は父母似あたたかさは祖母似 |
一汁の 手間に気づきぬ 桜かな | 旅鞄 開けば恋し 友の声 |
すずかけが ふたりの頬に 出逢った日 | わすれない あなたの温もり 初見月 |
母の日へ 贈る折り紙 カーネーション | 恩師へと 見せたい成長 成人式 |
春しぐれ ありがとうの手 まだぬくし | 霞みゆく 声なき声を 手にうけて |
母の日は花より電話古アルバム | 夏夕べお地蔵さんに集う子ら |
母の墓 卒業証書 見せに行く | 墓掃除 スッキリしたね 菊の花 |
手を合わせ 幸せ祈る 秋の風 | 君思う 一期一会の ありがたさ |
熱かった お盆過ぎても 宇陀狂う | 感謝する 祖先に報う 我れ凡夫 |
陽の香り 母の香りの 稲穂かな | 父母に礼 徳と仁持ち 卒業す |
桜咲き 同期の言葉に 前を向く | 桜咲く 隣人の声 優しくて |
夏の夜 レシピ開いて 母偲ぶ | 春雨に 君の傘借り 頬染める |
「ありがとう」トイレに礼する お婆ちゃん | 「蟻が糖」 虫が喜び 「ありがとう」 |
話咲く 母と私の 炎暑の夜 | 食卓に 卵多めの おでんかな |
ありがとう 退院したら ギュするね | よくなるよ 背中をさする こども達 |
夏陰る 恩師を思ひて 愛おしく | 母と父 お世話になるね いつまでも |
今がある すべての縁に ありがとう | これからは 私がみんなを 支えるね |
日傘さし 君がくれたる 夏日陰 | 春炬燵 母の笑顔に 守らるる |
山眠る 父の背を追い いまここに | 大丈夫 その一言で 桜咲く |
おおきにと 認知の母の 蝉時雨 | |
母の床寒九の水を口元へ | 菊日和やっと返信投函す |
実家居て出される麦茶グイと飲み | 吐く白息と共に差し出す缶コーヒー |
セミ時雨 家族が揃う 弟も | 今日だけは 家族が揃う セミ時雨 |
晩夏なり犬の救護に祖母の微笑み | 日々の家事母のルーティーン夕端居 |
病窓に 桜一枚 孫の声 | 雪残る 玄関先は 孫が杖 |
ありがとう 色紙したため 木瓜の花 | 空蝉を 手にして父の 歳を超え |
湯気立つ茶 母のぬくもり 胸に染む | 新米の 香りに宿る 父の手間 |
ひび割れた青田 平等な降雨なり | |
受験の道 導く先生 感謝満ち | |
墓参り みなさんと会い 礼を言う | 年賀状 今年も出せた ありがたや |
五月雨の 寂しさ埋める 猫の君 | 春風を 浴びて眠るは 猫の君 |
「ありがとう!」 いつも話せる いい夫婦 | 「ありがとう!」 この世に生を いただいて |
[ありがとう!」 今日も一日 無事でした | 「ありがとう!」 五体・六感 満足で |
墓参りあなたの好きな花を買う | 七夕に願う家族の幸せを |
採れたてを届ける祖父に土用東風 | |
春きたる 母娘で作る チョコレート | 伝わった 寒厨にやる 皿洗い |
「よく来たね」八十路の母がしゃけを焼く | 息災でいられた今日の日はお盆 |
廃校の葉桜仰ぎ手を合わす | 猛暑日も夕の蜩ありがたき |
暑い中 ばあちゃんが揚げる エビフライ | この夏は じいちゃん死んで 寂しいよ |
満開に 父よ聞こえる ありがとう | |
姫女苑一茎二輪ありがとう | 朝顔の漏斗の底にありがとう |
「ありがとう!」 素直に言える 人が好き | 「ありがとう!」 その一言が 胸を打つ |
いつまでも元気でいてね妹よ | 喧嘩して仲直りして円満に |
大好きよ 緋い葉舞う日に こんにちは | 寒い日も あなたと居れば 暖かい |
祖母の手に 包まれ旅立つ 夏燕 | 冷めよ冷めよと 麦茶作って お見送り |
空一面感謝の心秋入り日 | 運動会感謝感激お裾分け |
子の寝顔 月の光に 守られて | 春光に 母の笑顔を 思い出す |
よく乾き 洗濯物よ 夏の風 | 年の暮 毎年感謝 ありがとう |
門出の日 もらった全部 胸のなか | 風鈴や 湯煙染まる 母の横顔 |
母の日の家事三等分も出来ぬまま | 曾祖父の葬儀は微笑みて桜 |
百歳に 学びしこころ 芽吹く春 | 青嵐 父と語れる 幸を知る |
初秋 言われてみたい ありがとう | 夏の日に 海のかがやき 良い気持ち |
夏帽子 深くかぶせて くれし父 | 除夜の鐘 過ぎし一年 ありがとう |
夏休み 学生最後 ありがとう | 桜咲く 校舎見上げて ありがとう |
園帰り いつも内緒ね 祖父とアイス | |
団栗やポストに届く子の便り | 新盆や父の遺影に風手向け |
槍ヶ岳 真夏の夢を ありがとう | 君と見た シロヤシオ花 ありがとう |
浴衣着て 見上げる夜空 星花火 | 田植えより 我が家は毎年 食べ盛り |
冴えがえる仲間集りお花見の | 暖炉焚く部屋暖かく家族声 |
卒業の 校舎行き交う ありがとう | ありがとう ほら葉桜が 揺れている |
夏の朝 送り迎えを ありがとう | 登校時 日傘を差し出す 横の君 |
肘で汗拭い笑顔の配達員 | 勝手口友無花果のお裾分け |
昼寝覚め君の匂ひの掛布団 | 長生きをしてねと日傘贈らるる |
ラベンダー 癒されてねと プチギフト | |
桜の木 なびく命の 尊さを | ふきのとう 育つ喜び 健やかに |
「桜散る」 再度チャンスを くれた父母 | 卒業後 信じて背中 父が押す |
蝉しぐれ あの日の感謝 響く夏 | ありがとう 月見て思う 君のこと |
寒き手を 腹から温(ぬく)もる 母の豚汁 | |
夜食置く 音に励まされ 冬の夜 | 鰯雲 高く恩師の 言葉あり |
家族の皆で過ごした夏にありがとう | |
乾杯の 後の別れの 握手かな | 陽炎や 鏡の皺に 「アリガトウ!」 |
新米をくれた母さんありがとう | 月光や今なき祖父にありがとう |
盆参り 今ある我が身 感謝する | |
思い出す 家族思いの 母の顔 | |
母の日や恥ずかしがらずありがとう | クリスマス父の背中にありがとう |
新米と ふるさとの風 届いたよ | |
秋風に ふわりと香る 親の顔 | ありがとう 思へば咲くなり 柿の花 |
赤とんぼ 輝くお米に ありがとう | さわやかな いぶし銀と 秋の空 |
物価高やりくり上手秋の風 | 老いてなほ妻に感謝や蝉しぐれ |
ありがとう亡母(はは)に伝える盂蘭盆会 | お礼にと母の友からカボス着く |
スギ花粉 塵紙は止める 鼻水禍 | 春眠を 抜け出す一糸 母の声 |
「おつかれ」と 付箋が付いた 缶ビール | 「忘れない」 母のおむすび 運動会 |
頑張るね 親子の絆 運動会 | おいしいね 作る甲斐あり 日々感謝 |
大きめにいつも折ってくれた焼き芋 | 登山具を僕の分も持つ父の背中 |
桜咲き 最後の挨拶 ありがとう | 小旅行 父との思い出 桜、咲く |
ありがとう 心に花を 添えさせて | 離れても 記憶の中に きみがいる |
古希祝い 家族集って 嬉し泣き | 夢叶う 初孫連れて 万博へ |
ぶどう狩り 友の縁にて 婚活を | 父植えた 柿がたわわに 舌鼓 |
雲の峰仰げば母の励ましが | 受験する孫にエールか雁の声 |
桜舞う 道を残して 去る人よ | 木漏れ日の ような優しさ いつの日も |
枯ら声や 水くみ結ぶ 秋北斗 | |
墓参り 菜の花道に 手をあわせ | 菊の香や 先祖へ祈る 妻と子と |
年の瀬に 家族元気で 感謝する | コロナ明け 花見に人ゴミ ただ感謝 |
残雪の 並ぶ歩幅と つなぐ手と | 涼風に ともに笑える 幸せよ |
桜舞う 思い出溢れる ありがとう | 帰り道 ふたつ買ったよ かき氷 |
赤花を 贈りたいけど 白い花 | 秋の空 家族旅行 ありがとう |
日常止まる 優しい笑顔に 救われる | |
天高く農漁家あって米秋刀魚 | 父母にまた父母いて続く命の火 |
落日に 忘れじ鴻恩 頭(こうべ)垂れ | |
傍(そば)にいた 春愁送る 亡父(ちち)に向け | |
タケノコが 親戚知人 から集結 | |
白髪ある 母のつむじと 卒業式 | 宅配で 届く便りと 新米と |
盆の月 けむり手合わせ ありがとう | あっ冷房 ふぅっと心地いい ありがとう |
桜散り ありがとうより 歩き出す | 春の日に 重ねた日々が 咲く僕よ |
卒業式 あの日の弁当 思い出す | |
夏祭り 友と並んで 影はしゃぐ | 春光や 母の声こそ 道しるべ |
二人して百才目指す月今宵 | 介護され 介護しあって天の川 |
母が生け吾が水やる霞草 | 家族水入らずの小春日和かな |
花吹雪 泣き笑う友に ありがとう | 受験前 励ましの日々 ありがとう |
妻の前 今更言えぬ 有難う | 有難う 感謝してるが 言えぬ俺 |
小春日や受け入れてくれてありがとう | |
日向ぼこ家さかりきて祖母の粥 | |
縁側で 編み物ほどく 春の手 | 秋夕焼 父の背中に 灯る影 |
ありがとう おぎゃあの声に 春がきた | 遅すぎた 盆に伝える ありがとう |
桜餅祖母の茶筒に話しかけ | |
秋の空 母が亡くなり 星になる | |
霞草亡父に贈る花言葉 | |
ありがとう いつも急なお願い ホトトギス | |
久々の 秋刀魚豊漁 ありがた味(み) | 夏休み 日増す給食 ありがたみ |
春光を 背負う勇姿に 胸一杯 | ありがとう 桜の先に 見る未来 |
母の日の母の墓前にさくらんぼ | ねんねこの今もやさしき母の背ナ |
孫二人息子夫婦に風光る | 向日葵に似ている妻にありがとう |
夏の午後病院見舞い嬉し涙 | 秋晴れの病院リハビリ励む日々 |
病伏す 夫婦のきずな 春近し | 懐古する 恩師の好きな 福寿草 |
秋刀魚焼く 妻の背中に ありがとう | 靴に露 乾かす妻に ありがとう |
縁ありて湯の町集う冬の宵 | 君となら祭りのように楽しくて |
ありがとう 夫に言おう あしたから | ありがとう 笑顔になって 霧晴れて |
ぴょんぴょんと 跳ねる声聞き ありがとう | ありがとう 泣き顔も笑顔も 宝もの |
母の日に 母が値を見て 渋い顔 | 梅雨あけて 孫が手を取り シューズ履く |
春うらら 祖母のぬくもり 手に残る | 秋桜(コスモス)や 励ましくれた 友の声 |
酷暑でも 鈴虫が鳴き ひと安心 | 金魚たち 午前様でも お出迎え |
杖の役果たす孫への柚子湯かな | 被災地の冬の炊き出し拝みをり |
介護され じいちゃんが言う ありがとう | ありがとう 素敵な言葉 言える人 |
秋晴れや生まれてくれてありがとう | |
孫からも祝いの言葉敬老日 | 恙なく三代そろい初笑い |
身に染むや街角ピアノ響きをり | 吾亦紅百沢の湯に癒される |
秋晴れの 空に呟く 有難う | 日々感謝 今年も終わる 晦日の夜 |
初雪で 手編みのマフラー 思い出し | 秋風が 母の料理を 運び来る |
冬麗天日に干さるる母の鍋 | 無花果のスマッシュケーキ家族写真 |
元旦も 透析日には 休みなし | |
秋深し 支えの君へ ありがとう | 夏風に 生まれしことの ありがたさ |
古き友 肩並べ歩む 秋の道 | 教え受け 背を押す言葉 春の風 |
卒業を 迎え恩師に ありがとう | ありがとう 亡き父母に 菊の花 |
太き骨山守る父しのぶ秋 | 母の味しむ南京の柔らかさ |
暑し日に 母の笑顔で また息吹く | |
スイカ割り 手刀で笑い くれた祖父 | 母くれた 金言を子に 話す盆 |
車椅子ささえて小春ともしらが | もう履かぬ革靴かげ干し青もみぢ |
月冴ゆる ぬくもり触れて 雪解けかな | |
「今日は2こ!」朝顔数えて笑顔も咲いて | |
ありがとう 言葉ひとつで 花咲く日 | 手渡す笑顔 ありがとう 心ほどける |
疲れても 手製弁当 美味し秋 | 飽きもせず 変わらぬ友と 雪見酒 |
温かな 先生が居た 十五の冬 | おかあさん 呼ぶ声愛し ぺんぺん草 |
朝涼に 今日は右から トイプーと | 朝涼に 首輪ひっぱる 十九年 |
春隣 コサージュ胸に 有難う | |
名月を愛でる月日のある感謝 | 異常気象実りの秋に感謝する |
母よりの研ぐ手にやさし今年米 | 父母の感謝炊きあぐ今年米 |
春風の ように優しい 母の言 | 顔見ずに 花を置いてく 反抗期 |
秋彼岸百寿の母の髪を梳く | ありがとう五文字の遺書や秋深し |
春の膳 母の味届く にこにこと | 夏野菜 友と分け合い 笑みこぼれ |
厳しくも温し友かな冬桜 | 一面の菜の花畑母の笑み |
凛々と立葵のごと咲く母よ | |
感謝とは 母の味噌汁 春の朝 | 落ち葉掃く 肩を並べる 隣人と |
ありがたや介護士来たる梅日和 | 遅刻してやってきた秋にも感謝 |
いるだけで 強くなれる 月と母 | |
日盛りに 二つの産声 ありがとう | 天高し 二つの宝 舞ひ込みて |
冬日和母よ私も母になる | 長閑なり乾パン賞味期限切れ |
裾分けのタッパーひとつのお正月 | |
手をふって 花冷えの駅 ありがとう | 手をふって 見えなくなった ありがとう |
またねーと墓にサヨナラ彼岸花 | 新盆や 墓に舞う蝶 母かとも |
極寒に 君のぬくもり 雪溶かす | |
風邪に伏す 気づけば額に 濡れタオル | 春昼に 微笑む稚児に 手を合わす |
有り難く胸に秋灯道標 | 春しこりそっと流す文月の解く |
真夏日の暑さに負けぬ感謝の意 | 寒い日の毎日送迎ありがとう |
元気な歯母のお陰と墓参り | 娘から電話が掛かる敬老の日 |
朝桜 背押す母の 声いまだ | 初しぐれ 返すことなき 恩ばかり |
故郷に父母のをり敬老日 | 先生に夢を語りて卒業す |
月見酒/人生動け/語る夜 | 新茶飲み/師匠の笑顔/励ましに |
特攻で逝った若者秋茜 | 特攻兵笑顔で向かう秋の空 |
秋深しときが教える父母の恩 | うららかや言はれる前のありがとう |
菊に埋れし父へ本抱かせけり | |
生前に 感謝言えずに 彼岸花 | 盆休み コンビニトイレ ありがたし |
ありがとう その一言で 空晴れる | ありがとう 伝えたらまた 会いたくて |
ありがとう いつか私も青茂る | |
闇と闇つなぐほたると夫探す | 母の日や母の流儀の嫁姑 |
黄金色 実る稲田に 感謝し | ありがたや 目悪い僕に 傘を挿す |
母の日に プレゼントして ありがとう | 父の日に お父さんの絵 ヒゲだらけ |
しくじった 損していても 笑わない | ノイローゼ 治ってから 元気だね |
稲の穂の僕に頭を下げてくれ | 栗ご飯仏に供へ独り酒 |
新米が 光り輝く 父の努力 | 辺りには ひまわりが咲く 祖母の笑顔 |
椎の実をおやつにくれた母笑顔 | 裏山で松茸採った父自慢 |
三回忌 秋宵夢で 父抱き | |
ありがとう胸に潜めて咳をする | ありがとう遂に言えずに年を越す |
瓶サイダー 夏の休みに 祖父の家 | 桜道 連れてくれたね 父車 |
外郎を供へ新茶の香る朝 | 不器用な思いを綴る星月夜 |
白菊や埋もれし母にありがとう | 塩辛き母の鯖寿司食べる夢 |
来年も 妻と誓った 炬燵かな | 初霜も 関せず母の 逞しさ |
白湯を足す 夫の味噌汁 春障子 | 襖開け 床の母と見る 遠花火 |
頑張らね ことを頑張る 月見草 | 医療費の 金額書き込む 欄余寒 |
一人暮らしで心に染みた鍋の味 | |
夢が有る みちをつくれる どこまでも | 泣き虫・ゲラ こころここにある 証なり |
先達に御礼贈るや春作句 | 白いメモ去りし先達くれた春 |
お茶淹れて 君の感謝に ほっとする | 初デート 相合傘に 雨、アーメン |
命日の母に感謝のきのこ飯 | 父と母2人で田植えありがとう |
家族へありがとうお世話になって | |
木枯らしに鍋を作って待つ女房 | あおっぱな垂らしじーじと寄ってくる |
入社の日 弁当開けば 祝の文字 | あっりがとう キャッチボールの いい気分 |
無口でも そばにいるだけ 満ちる愛 | その言葉 心の充電 満タンに |
夏椿 祖父と並び 語る夢 | 秋茄子 父が教えし 包丁さばき |
孫を抱く 縮んだ背中の 後を追う | しわくちゃの 手から生まれる 母の愛 |
長月に 父の退院 ありがとう | |
夕凪に あの人想い ありがとう | |
名残惜し 溶けゆくアイス 見送る手 | 初星と 遠ざかるまで 見送る手 |
花見かな母の破顔に痩躯已む | 雲の峰海と朗らか父馳せる |
頑固者 死ぬ間際には 優しい目 | |
ありがとう 言葉にできず みかん出し | 秋の穂を 眺めて思う 実り神 |
この桜あのさくらなんのさくらか | |
94歳まで生きたおばあちゃん | |
いちばんさ 外食より つまのメシ | ありがとう 仕事やめても 優しいね |
青春の本棚埋まる卒業式 | 虫の声眠れぬ我へ子守唄 |
物価高祖父が育てるミニトマト | 曾祖母の手縫いの浴衣いい旅路 |
春うららあなたの愛に包まれて | 菜の花をこころに活ける面会日 |
十月十日 支えてくれし 春の月 | 寝る前に マッサージする 無言の愛 |
魂送戻る先祖へありがとう | 父母ともに寝たきり新茶含ませる |
別れ際 蝉に負けじと 叫ぶ約束 | |
初恋が 思いこがれて ありがとう | ありがとう 心が通う 親ごころ |
蝉鳴けど目を覚ますのは母の声 | 病室の友の笑顔や夏休 |
母 ど子の桜給食山学舎 | 子や孫と拝む夕焼登山終え |
過去のこと不問にしてる友の春 | 春座敷家族支えた祖母の影 |
母の日に 母さんと呼ぶ 有り難き | |
曼珠沙華産んでもろふてありがとな | 父の背に告げるおおきに冬銀河 |
道ゆずり 会釈の車 春の空 | 何(な)に惜しみ 鳴く法師蝉 感謝の音(ね) |
秋彼岸 祖父への感謝 感じけり | |
毎日の 頑張る自分に ありがとう | |
鰯雲 八十八の手間米 ありがとう | 願い事 3回ありがとう 流れ星に |
大好き!と 向日葵のよに 笑む友よ | 「泣いていい」 風花の君が 灯す夜 |
ありがとう蝶がささやく昼寝覚 | |
落葉踏む 小さき足にも 秋の背 | 冬日差す 小さき命よ 春連れて |
花を見て 笑顔で返す 合言葉 | いつまでも 許す気持ちが 山笑う |
栗ご飯母家族愛を詰め込んで | |
母さんにカーネーションを手配する | お土産は薩摩切子を父に買う |
冴え返る上着に隠す柔和な根 | 想起する君を見つけし初桜 |
愛妻に 温めてきた 感謝状 | ありがとう 青空いっぱい 叫びたい |
夏風邪の 爺心配し 大丈夫? | 紅葉散る 孫の笑顔の 温かさ |
冷蔵庫西瓜丸ごと帰省の日 | 冷めきらぬ弁当初夏の朝練や |
秋空に 彼と出会えたこと 感謝増す | 祖母点ける ツリーの灯りに 胸いっぱい |
温かき人ありがたや雪の道 | おおきには人の心と山桜 |
敬老の日孫のつたない絵と文が | 妻の口指で押さえて初音かな |
感謝述べ 祖母の柩に 桜舞う | 花を待ち 初孫抱いて 逝った祖母 |
在りし日に 母が持たせた 実南天 | 栗ごはん 継いだレシピを 子に教え |
お弁当 蓋を開ければ 好きな味 | 家事疲れ 文句も言わず こなす母 |
卒業の帰り道まで一緒だね | |
サクラ咲ク一番届けたい君へ | 想い出す寡黙な祖父の鯉幟 |
師の言葉 冬木立のごと われに立つ | ただ肩を 抱かれしだけよ 夜の秋 |
初霜や 包む手編みに 祖母の愛 | 上京の 朝は冷たし カップ麺 |
ハロウィンの母の手ごねのハンバーグ | 母の日の母の湯加減塩加減 |
親不孝悔いて戻らず死後に花 | 赤紙の歳生き延びる万愚節 |
ありがとう新米装う妻の美手 | うなぎ食べ口福が増す子が勘定 |
潮干狩自然の恵みありがとう | 潮焼の元気をくれる子供たち |
寒い夕 お風呂沸いたよ 妻の声 | 夏の朝 大地耕す 母の影 |
寒空の パート帰りに おでん買い | 桜見る 二十歳で出会い 古希迎え |
忘れ得ぬたったひとことありがとう | にわか雨上げたつもりで貸した傘 |
日本の四季 乾杯しょう 有り難や | りんごの花 白く咲く頃 蜜蜂が |
花見にて 甘い笑顔に 有難う | |
小さな手 握り返して ありがとう | 母の味 しみじみ伝わる 愛の味 |
手を重ね 言葉なくても 光満つ | 影長し 支えてくれた 春の風 |
会う度に元気もらえる暮れ行くね | 田舎捨て都会に疲れてリンゴ食む |
寒風に 寄り添うぬくみ 感じ入る | |
ありがとう 稲穂も礼する 記念日や | ケット掛け無言で立ち去る優しさよ |
完食で 妻に感謝の 秋の膳 | |
母の日や仏壇に菓子気持ち添え | 友来たる話は尽きぬ長き夜 |
後の月 母はコーヒー そっと置く | ちょっとの道 友は日傘に 入れてくれ |
後で知る 父の優しさ 空を見る | 父の背の 大きさ知った 天仰ぐ |
藍蒔きて 正す恩師の 感想文 | |
葬る日 伊吹おろしよ 目に沁みて | |
ありがとう 生かされて今 古希の秋 | |
米届き 添えられる手紙 母の文字 | ありがとう 言える年頃 更年期 |
悪友が句友となりて生ビール | 初雪よ告ぐる女房の弾む声 |
ありがとう最後の願い叶えてくれ | 願いはs愛護の別れありがとう |
いただいた 言葉の種が 花となる | ただいまに おかえり響く 日々感謝 |
北風に 聞こえてきます 火の用心 | ふるさとの 棚田遺産に 稲穂垂れ |
天高く あっぱれ優勝 タイガース | 脂ののった 真冬のぶりと うちの妻 |
うれしいね 半端ないって 照り紅葉 | 今日の糧 かつおのたたきは 明日の杖 |
花言葉添付で贈るかすみ草 | ダリア咲く母は産まれて80回 |
吾の言葉師の言葉なり辛夷の芽 | |
朝寒や 見送りくれる 母の声 | 卒業日 語尾に重たき ありがとう |
ありがとう里から届く今年米 | 敬老日母の口癖ありがとう |
夏休み帰省の折に言ってみる | 春の日の誕生日にてケーキ買う |
月の宴LINEの孫も加わりて | 三日月や子も駆け付ける猫の通夜 |
肩寄せて 差しで呑む酒 月丸く | 定年後も 働く夫へ 秋刀魚焼く |
そばにいる だけで嬉しい ありがとう | |
ありがとうダリアの鉢に残る札 | いつだって一つトマトの多い皿 |
面影を忍び感謝の彼岸花 | 長き夜の祖母の語りのあたたかさ |
毎日が 母の日だったら 良いのにね | 添え一輪 母(カー)ネーション 墓前へと |
師の直す 感想文で バレンタイン | |
霜焼に生味噌塗ってくれた祖母 | ありがとうとたんぽぽになら言えるのに |
卒業の日校舎に向かいありがとう | |
笑顔増え生きてることにありがとう | 母と子へ行合の空奇跡です |
底冷えも手術に孫がまた遊ぼ | 春のどか叱ってくれる妻が好き |
あのときの父のひと押し雲の峰 | すててこの父がこさえたお弁当 |
照れてまた感謝伝えず風光る | 秋薔薇や「ただ居てくれて、ありがとう」 |
日常の いつも通りに ありがとう | 一言で 笑顔があふれる ありがとう |
疾駆する君追いかけて生きる夏 | |
秋空に 孤独を感じ 帰途につく | 凍える夜 温かご飯で 気もあったか |
アルバムに感謝捧げる大晦日 | ありがとう素直に言える七五三 |
新米を残さず毎日感謝の日 | カカオ高チョコゼロ救う妻のチョコ |
老いたるや 障がい者差別 安楽死希望 | |
喜寿迎え 彼岸の墓に ありがとう | ありがとう 喜寿の妻に 何もかも |
ありがとう 国を背負(しょって)の 二刀流 | 物価高 スーパーはしごで ありがとう |
満月の パワーや妻に ありがとう | 月明かり 妻にすらりと ありがとう |
命日に 先客のある 墓参り | 今年また 一緒に見れた 里桜 |
ありがとの口癖と柚子の香 子に移り | |
家族へ キャンプへ行った 楽しい日々 | |
残業代全て学費や虎落笛 | 母の背に言えぬ感謝や月冴ゆる |
木のぬくもり 弁当箱に 感謝の意 | |
病院へ母と一つの日傘さす | 父の写真ふと胸に入れ星月夜 |
秋桜や 祖母の手の温 風に残す | 聖句あり 雪解けの道 花ひらく |
七五三無事に育ってありがとう | 卒業や目に映るもの皆感謝 |
天の川見上げた野営地友偲ぶ | 夏の夜の迷ひて着きし窓明かり |
若鮎や 父の背ごしに ありがとう | 新米や おむすび一つ ありがとう |
ありがとうなかなか言えぬ冬木立 | さりげなく居てくれた人寒昴 |
トランクに入りきれない夏野菜 | ダイヤより母の新米光ってる |
巣立つ朝 鞄におにぎり 母の愛 | あなたから もらった強さ 冬尽きて |
できるなら 最期に言いたい 「ありがとう」 | 願わくは 末期に一言 「ありがとう」 |
いわし雲手のぬくもりの母むすび | ふるさとの人みなやさし桃の花 |
冬の路地どうぞの気持ち暖かい | 冬の朝熱いスープに癒される |
冬の路地どうぞの気持ち暖かい | 冬の朝熱いスープに癒される |
Mの棚父への下着選るセール | 母の手の皺へと語る花の雨 |
あることの難きを母に春の雷 | |
先生は月産声のあがる森 | 雲の峰大地を守り寝る姿 |
大きめの秋刀魚母から子に代える | 台風過独居の母に手を合わす |
今がある それはあなたの おかげです | いつまでも 秘めておきたい その気持ち |
ありがとう 代わりに渡す 卒業証書 | 食欲の 秋の感謝は 食べること |
いいかえればおおらかだよね春隣 | あかちゃんがいた、と愛犬にだけ 月 |
私立大東京下宿今の春 | 女房の長い間の家事あきへ |
仏壇のある家となり室の花 | 跳ねる子の後ろ手にあるカーネーション |
手を合わす三度のごはん秋実る | 八十路行く妻も笑顔秋の空 |
余命より長く生きたね曼珠沙華 | どぶろくや運転阻む真の友 |
やっと実がついた亡き父植えた柿 | 亡き祖母の梅酒今年もちびちびと |
母の背に向かひ感謝や文化の日 | 家族への感謝とともに除夜更ける |
「かいまき」と いう言葉知る 祖母の愛 | 発熱の 僕に祖父母の りんご汁 |
寒い日に 抱きしめられる 特権か | 桜みて また来年もと 父が言う |
秋の蝉 家族の力 感じたり | |
姉といふ役賜りし夏の朝 | 来世また姉妹とならむさくらんぼ |
秋風を ふたりで気づく 散歩道 | |
嫁入りし 母の雑煮を 懐かしむ | |
春雷に負けぬ産声ありがとう | 年の暮れ十人十色のありがとう |
母の背に留まった吾と秋茜 | 夏空に恩師の教えがこだまする |
薬指父のあかぎれ「もっと食え」 | 兄の背の伸びてスキーを2人分 |
日記果つ一個しかないありがとう | ありがとうひたすら連呼する師走 |
引かれた手引いて介護の彼岸花 | 見続けた父の背洗う介護時 |
もういくつ 共に越せるか 冬支度 | 夜長かな 親の寝顔に 毛布足す |
昼寝する父の呼吸を確かめる | 残る鴨残ってくれてありがとう |
田舎から 届いた柿の 甘さかな | 新米が 入った箱に 母の文字 |
照れながら そっと手渡す カーネーション | 初給料 父母にご馳走 うなぎ重 |
真夜中の月に映して照れ隠し | |
心寄る 知らない人と 墓参り | それロンや みかんを食べた 負けの日々 |
冬ぬくし 君の紅茶の 香り立つ | |
無花果の 薫りにハッと 想起する | |
秋天に向かって感謝退院す | 赤い羽根つけてもらってありがとう |
川の字になって聞き入る除夜の鐘 | 父元気卒中越えて夏深し |
巣立つ日や捨て台詞のよな「ありがとう」 | |
忘れても 伝えたいから ありがとう | |
秋深し老いたる母へありがとう | 言葉にはできぬ感謝よ夏隣 |
雪の夜 祖母に足よせ 寝たぬくもり | 時経ても 異国でも映ゆる 祖母の浴衣 |
秋麗や君のサラダの彩りぬ | 珈琲の香りで起きる今朝の秋 |
春の空 君と見た夢 愛しかな | 懐かしや 君と思えば 蝉の声 |
春出番 通勤チャり 徒歩3分 | |
祖父母との 夏の思い出 メガクラス | その笑顔と おかえりなさいで 寒和ぐ |
妹の 葬に梅添え ありがとう | 栗ご飯 作りし母へ ありがとう |
血の色は知らなくていい彼岸花 | 水温む母の卵焼きの甘し |
今何欲しい がたがたと猫 癒しありあ | |
動物の尻尾の文字や賀状書く | 挨拶に感謝を加え山笑う |
息白し 見えぬ優しさ ありがとう | 春風の 匂いに乗せて ありがとう |
春が来る 私は立派に 旅立ちます | 夏祭り 心のセラピー 幼き子 |
お月見に 祖母と楽しく 団子作る | 手袋を 貰って嬉しい 誕生日 |
夢の間に 母の声聞く 炊ぎ煙 | 丸き背は 手毬のごとく 秋澄めり |
人類の嬉しき聖夜きたりけり | |
病室に残す思ひ出冬の虹 | 新盆や心残りのありがとう |
このセーター夫が編んだまあ、うれし | 二輪草あなた居たからここまで来れた |
春風よ別れた子らに思い届けて | ぜんそくの我父夜なべで看病し |
燃えつきて散った貴方にありがとう | わが宝孫の存在生きがいに |
ありがとういつでも味方安心だ! | そばにいる心強さはピカイチだ! |
ありがとう言えるあなたにありがとう | ありがとう笑顔の花が咲く魔法 |
八重桜けふは巡回図書館日 | 山からの残暑見舞は木のハガキ |
亡骸の美しき顔時止まる | |
声をかけうれしく思うあなた達 | いつからかうっとうしいがありがとに |
ありがとういつまでもいて元気でね | 忘れないあなたの思い大切に |
角切りてはずかしそうにおじぎする | 忘れまい君が生まれし夏の朝 |
俺の番ついに来たぞと蝉が鳴く | 向日葵に背筋伸ばして老いの人 |
介護でき母の笑顔にありがとう | 亡き友へあなたの言葉夢かなう |
また会えた本当に会えた夏の浜 | 夢で逢い本真に会えた初盆に |
夏の朝井戸端会議元気声 | |
ありがとうわたしを母にしてくれた | ありがとうわたしを母にしてくれて |
毎日の家事のお仕事ありがとう!! | 祖母の顔毎日浮かぶガンバレと!! |
妻からの愛をもらって生きる僕 | ありがとう僕に命をくれた妻 |
走り入る君の笑顔に支えられ | |
ばーちゃんの畑の野菜が世界一 | お母さんいつも見送りありがとう |
ありがとう笑顔と一緒に届けたい | |
持病持命の長さわからずとも | 動画にて成長する孫を観て無難に暮らせてありがたい |
夜なべする妻に紫蘇の香仄かなり | 柚子一つ加へて妻の終ひ風呂 |
ゆれる穂に秋のささやき兄おもう | 秋空をみあげてさがすありがとうね |
ドクターへ感謝の涙冬日和 | 色とりどりの幸あられ花の日や |
感謝するしてもしきれぬ恩師への | 卒業の窓に飛び交うありがとう |
父の日や寡黙な父の笑顔かな | 一人ずつ恩師の墓前今日卒業 |
おかか揺るむすびの熱に慣れ夜食 | 重箱の詰まるおかずに舞う楓 |
今日終へて大夕焼けへとありがとう | 今日の日を空に向かいてありがとう |
爽やかや円居に賀寿を祝がれゐて | 囲碁打ちて蓮の浄土に遊ばれよ |
老いてゆく母の顔見てありがとう | |
深い沼グリーフケアで急浮上 | 花かこみラストセレモニー輝ける |
ありがとう朝目が覚めて幸せだ | |
卒業し母に弁当感謝せり | 豊作に苅田礼言う農夫かな |
小声言う私若草幼稚園 | 新米のおにぎり青春身に染みる |
世話焼きもうっとおしい過去秋の蝉 | 見守られ私は未来の子白鳥 |
大切な思い出ばかりかみしめる | |
ご飯食べ作る思い出おいしいな | |
まゆみさんいつもいろいろありがとお | |
普段から当たり前だよありがとう | 恥ずかしい面と向かってかりがとう |
気のせいか母の夢見てありがとう | ありがとう待ちに待ったバス運行 |
また会おな今日も言えたよ草いきれ | 新米の匂ひうれしいありがとう |
ありがとう遺影の夫と月見酒 | 盆の月父母偲んで手を合わし |
ひと呼吸太陽かくす夏の雲 | 背がちぢみ子の手をかりて虫干しの |
夏の昼君と語れる読書会 | 夏の日におもてなし受けソニアホール |
甘酒やふつふつふつと終活へ | せみしぐれ黄泉からたよりきいており |
読み返し夜長を埋める便りかな | 母の割る鯛焼き大きな方寄越し |
茶の花や残像見える命日に | 玉子酒台所立つ祖父恋し |
ありがとうコスモス畑車イス | 山径の蝉の亡骸にありがとう |
先祖様平和な暮らしありがとう | 父と母いつも気づかいありがとう |
春灯や語り尽くせぬありがとう | 夕焼や背を押し続けし友の声 |
祖母の味天国の母も感謝かな | 親想ふ嫁入り前夜の一人部屋 |
競泳の挨拶と感謝で自己ベスト | |
夏旅に友達付き合い十年目 | 終わらない長き付き合い友との道 |
火の番を旧友と行く心強し | 道付けのかんじき軋む会釈九度 |
ふりかけは自分にかかりまいったな | キリスト教神の寛大カトリック |
秋の蝶母の命日覚えてる | 秋の田汗した姿今はなし |
虚弱な子よくぞここまで春近し | 星月夜迎えの夫(つま)の差し出す手 |
集まりて新蕎麦食酢三世代 | もみじの手重ねて笑う十三夜 |
ありがとう受けし御恩返せない | 御浄土へ近づく日々の秋夕日 |
冬死せいわたしを産んだお母さん | お正月可愛い姪と遊べるよ |
去る人の門出を照らせ冬茜 | 逝く君を静かに運べ流れ星 |
見守りが心の御守りいつまでも | 感謝して今日も一歩を踏み出すよ |
キャッキャとひこがよろこぶプール中 | ひさしぶりお盆休みのいとこたち |
孫からの元気もらいて夏休み | 亡き人の顔浮かべ見る秋の月 |
せみしぐれしわしわのほほ母思う | なき友よ共に汗した部活動(夏合宿) |
君背負い今度は背負われ秋日和 | 子と孫とスイカ丸ごと切るしあわせ |
彼岸へも届けわたしのありがとう | 秋日和父の墓石に手を合わせ |
ありふれた日常ともよありがとう | |
ありがとうこの気持ちには嘘はない | いつの日か伝えてみたいこの気持ち |
花散りて君を想えば光満つ | 花ひらく過ぎし歳月彩りに |
やわらかくあたたかい心朝日差す | 春風に恩返しの歌運ばれて |
席ゆずりいわれた一言「ありがとう」 | |
ありがとう木の芽ほころぶ君の声 | おくりたいありがとうの葉無う秋風 |
雪しずくありがとうだけ残る道 | 秋空にありがとうと手を振りぬ |
おとうさん鳥胸くれたありがとう | |
お弁当作ってくれてありがとう | |
ここまでねそだててくれてありがとう | |
友達へ遊んでくれて感謝だ | 戦争をなくしてくれて幸せだ |
バスの席譲ってくれてありがとう | |
言われるとうれしいきもちありがとう | あたたかいきもちになるねありがとう |
ありがとうきもちのことばわすれすに | ふだんからかんしゃのきもちつたえよう |
ありがとうわらってくれたその笑顔 | |
そうじしてきれいにしたよスッキリだ | |
せんせいへへいじついつもありがとう | かぞくにはめいわくかけたありがとう |
ふと気づく支えられてたあの笑顔 | |
ありがとう言葉ひとつで花ひらく | |
毎日仕事おつかれ様ありがとう | |
辛い時支えてくれてありがとう | 「頑張って」その一言で頑強れる |
夏の昼ハンディーフォンないとだめ | 紅葉葉色あざやかで快適な風 |
クリスマス女が輝くイベントだ | 桜降る門をくぐって入学だ |
お母さんいつも大変夏休み | お年玉多額嬉しいありがとう |
おじいちゃん今年もお金ありがとう | お友達いつも楽しいありがとう |
桜舞うあなたに多謝を第一歩 | ありがとう親から子への栄養素 |
毎日の弁当に感謝お母さん | ありがとうこの一言を広めよう |
大丈夫その一言が生きる糧 | 握る手の温もり伝う未来まで |
涼風に蝉の声遠く色褪せし | |
ばぁちゃん100歳今年も春をありがとう | アイスあるよ!主任の一言あたたかい |
鍵置けば帰る場所あるありがとう | 春風にありがとう舞う花びらよ |
3年間楽しい思い出ありがとう | おばあちゃんお年玉いつもありがとう |
夏の風強い日差しの救世主 | 桜下お世話になった友人へ |
青空の下生きることにありがとう | 友人よ助けてくれてありがとう |
あげてみたカーネーションを母の日に | 文化祭なくてうれしい授業たち |
休みの日晴れが続くとまじ感謝 | 冬の時期可愛い服が多いんだ |
ありがとうひまわり畑夏の道 | |
ありがとうたくさんくれたお年玉 | |
ありがとう真夏の夜を光る星 | ありがとう雪を抱きしめ朝を待つ |
ありがとうカサと2人雨の中 | |
クリスマスプレゼント用意ありがとう | |
年末は日頃の感謝伝えたい | 暑い日も遊んでくれてありがとう |
雨がやみ虹がでてきたありがとう | 春がきて卒業式ありがとう |
ありがとう気持ち高ぶる春の花 | 食欲の秋に感謝を込めてありがとう |
悲しくもあなた想えば笑顔にね | すぎる日々感謝の気持ち忘らるる |
🧸 こどもの部:小学生以下(未就学児含む)の作品
俳句① | 俳句② |
ひまわりの 大きいえがお 見上げたよ | さつまいも やきいもいっしょ ありがとう |
お弁当 魚のにおい そのひと手間 | その土を いつもまいにち 洗うあなた |
お父さん 楽しみをくれ ありがとう | |
始発点散る桜を見て蘇る | 誘われた花火大会刻まれる |
夕焼けに ふと溢れ出す ありがとう | |
お母様 毎日美味しいご飯を作ってくれて ありがとう | |
夏空に ありがとう書く じじばばへ | 夏の日に じじばばありがとう 手をつなぐ |
サップした とおくまでいけて うれしいよ | マッサージ えんそくつかれた きもちいい |
この傷もわたしの個性カーネーション | |
「ありがとう」喉から遠く 年を越す | カーネーション 見たこともない 母の笑み |
月冴ゆる 声だけの友 アレクサよ | 蝉しぐれ うるさいけれど 父みたい |
父が母に桃を剥いてくれたから | 過去問の上に剥かれた柿があり |
来春に 感謝の気持ちを 花束で | ありがとう 来年の春 高校生 |
セミくれた日焼けおじさん手にきゅうり | おでんの日最後のたまごくれた父 |
運動会 ふた開け笑顔 完食だ | 秋晴れや 歩く毎日 笑いあり |
蝉しぐれ 忘れし水筒 母届け | 塾帰り 迎えを待てり 月明かり |
猛暑日にゼリーの差し入れありがとう | |
ナマズくん地しん管理をありがとう | あじさいの心配ないよほっとする |
食卓に 並ぶぬくもり ありがとう | 雨上がり 差し出す母の手 ありがとう |
母さんが冷やしてくれた麦茶飲む |